<ご挨拶>

総務省が2010年に行った国勢調査でシングルマザー全体の数が108万人に、そのうち未婚のシングルマザーの方が全体の13%で13万2000人で前回調査の2倍あまり増加しました。
特に30代から40代前半の方の増加が著しいようです。
社会の変革で女性の働く機会が増加したとはいえ、まだまだ西欧諸国に比較し母子の立場が守られていない日本の社会で、多くのシングルマザーの皆さんは、まさに孤軍奮闘して生きている厳しい現実をいまさらながら感じております。先日、最高裁で「違憲」とされた、婚外子の遺産相続規定も、今後速やかに法改正される見通しです。こういった婚外子に対する差別が少なくなることは、そのような立場の皆さんがますます増加していく事が予想されます。今後シングルマザーの皆さんが安心して暮らせる、生きやすい、社会制度がさらに充実していく事を心から願っています。

わたくしたちがこれまで多くの母子家庭の皆様方と接し、実感してきた事ですが大人が離婚に関しどのような満足感を得ても、子供たちは小さい心を傷つけてしまいます。しかしその後の対応の仕方で逆にこども達が母親の決断と行動を理解し、以前に増して強い絆で結ばれ、立派な社会人に成長し、母親への感謝の気持ちを持ち続け、すがすがしい親子関係を保たれておられる方も数多く存在します。
そのような親子関係を構築し、保ち続けるためには、それなりの工夫や努力が必要な事は間違いありません。

当院では本来最も深い愛情と心の絆が築かれるはずの親子が離婚や別居など家族が離れる事で崩れてしまう多くの現実を、しっかりと受け止め、修復したり再構築する為に様々な方法でサポートさせていただいています。

当院の母子家庭の皆様のご相談とサポートをさせていただく、心理カウンセラー、ライフセラピスト(人生相談専門家)の多くが、母子家庭の厳しい現実を自分自身が実際体験し、乗り越えてきた人たちです。皆様の心に寄り添ったサポートを必ずさせていただく事をお約束いたします。